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歪んだ空に
紅い光
ふわり ふわり

其の光は

救いの光なのだろうか・・・?


第二章 「澪羅」

「S0368、時間だ」

世話係が云う。

『時間』とは、簡単に言うと行動の時間のようなものだ。

私達は実験台にされているに違いないと思った。
なんだか体が自然にこの場所を恐れている様に思えてきたのかもしれない。

『時間』になると研究所にいる者達は皆、ある一定の場所に集まり運動や食事を摂る。

私はいつもと同じように一人で部屋の端に座って食事をしていた。
そう、これが変わらぬ毎日。
私が安心できる、同じ日々なんだ・・・・・


なのに

今日だけは違った

私の視野に一つの影があった。
その影はじっと此方を見ていた。

私は決心してその影の方を見てみることにしたが、影が話しかけてきた。

「君、そんなところで何してるの?」

私が見ると、女らしい人が此方を見下ろしている。

私は怖くなってとっさに適当な返事を返した。
「食事」

すると其の人はくすっと笑って言った。
「あははっそういうことを聞いてるわけじゃないんだけどなぁ」

「え?」

其の人は不思議そうにしている私の顔を見て笑いながら
「あのねぇ君、一人でしょ??何で一人で食事してるのかなってさ!」

私が返事を返す前に其の人は進んで話しかけてきた。
「僕は澪羅!こう見えても男なんだよ?君は?」

私は戸惑いつつも口を開いた。
「・・・・瀧空」

彼は微笑んで言った。
「そっかぁ!よろしくね!」

「えぇ・・・あぁ・・・うん・・・」
あまり意味が分からない・・・。
私は不安と不思議な感覚に包まれた様だった。

すると、終了時間のベルが鳴った。
「あぁもうこんな時間かぁ・・・お話したかったんだけどなぁ・・・じゃあね」

彼は残念そうな顔で帰っていった。

私も自分の部屋に帰るとしよう。

――――――――――――――――

後書

長い!長い!長かった!
話が多くなりましたねぇ・・・
まぁ仕方ないと思いますが。
今回は主人公の他に「澪羅」という男の人がでましたね。
見かけは女の人っぽいです。
っていうか研究所で知らない人は皆彼のことを女だと思っています。
さてさてそんな彼の特殊能力とは何でしょうかねぇ~

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